毎回ググり直している、あの感覚
「このフォーム送信の非同期処理、前にも書いたな」——そう思いながら、また Stack Overflow を開いている。
心当たりがある方は少なくないと思います。特に個人開発や副業案件を掛け持ちしていると、コードの断片がデスクトップのメモ帳、Slack の自分チャンネル、GitHub のどこかのリポジトリ、ブラウザのブックマーク……と散らばりがちです。
「どこに書いたか分からない」問題は、スキルの問題というより、保存先を決めていないことからくることが多そうです。
ここを整理しようと思って、コードスニペット管理ツールの選択肢をざっと並べてみました。今は AI 連携に対応したツールも出てきていて、選択肢が増えているタイミングでもあります。実際にどれを軸に組むか、まだ決めかねているのですが、考えたことをそのまま書き残しておきます。

候補に上がった3つ
今回整理した候補は以下の3つです。知名度や導入コストのバランスで絞りました。
GitHub Gist / Obsidian / Pieces for Developers
それぞれ、自分が気になっているポイントを中心に見ていきます。
GitHub Gist — シンプルさが強みだけど
GitHub Gist は無料で使えるスニペット共有サービスです。secret gist にすれば非公開にできますし、Markdown も書けます。コードのシンタックスハイライトもされるので、ちょっと保存しておくだけなら十分そうです。
気になるのは検索性です。Gist はタグで整理できず、ファイル名か description からしか探せない仕様になっています(2024年時点の公式の動作として確認しています)。スニペットが増えてくると、「あのコード、タイトル何てつけたっけ」と迷いそうです。
あと、スマートフォンからの閲覧がすこし不便で、外出先でさっと確認したいシーンには向かないかもしれません。
ただ、「とりあえず GitHub アカウントを持っているなら追加コストゼロで始められる」のは素直に魅力です。まず習慣づけをしたいフェーズなら入口として悪くない気がします。
Obsidian — 自由度が高すぎて迷子になる予感
Obsidian はメモ管理ツールとして広まっていますが、コードブロックも普通に書けるので、スニペット管理に使っている人も多いようです。ローカルにファイルが保存される設計で、プライバシーを気にする人には向いています。
タグ・フォルダ・リンクで自分なりの整理ができるのはうれしいです。プロパティ機能(YAML フロントマター)を使えば言語や用途を構造化して管理する構成も作れそうです。
ただ、「どう整理するか」を自分で設計する必要があるのが難点でもあります。自由度が高い分、設計を間違えるとすぐ散らかります。コミュニティに Vault テンプレートがいくつか公開されているので、そこから拝借するのが現実的かもしれません。
同期にはクラウドサービス(公式の Obsidian Sync は有料、または iCloud / Dropbox 経由)が必要で、複数端末を使う場合は設定コストがかかります。ここ、意外と大事そうです。
Pieces for Developers — AI 連携が気になっているやつ
最近気になっているのが Pieces for Developers です。スニペットを保存する際に AI がコンテキストを自動で付与してくれる、という触れ込みで、VS Code や JetBrains との拡張機能も提供されています。
公式サイトによると「オンデバイスの AI 処理でコードを解析する」と説明されており、インターネット接続なしに動く部分があるようです(ただし一部機能はクラウド連携が必要、と読み取れました)。
どの程度のコンテキスト付与が実用になるのかは、実際に動かしてみないと分かりません。「保存した日の周辺コードや URL を記憶しておいてくれる」という機能説明は魅力的ですが、精度や使い心地は未知数です。
まだ仮説です。でも、悪くなさそうです。
自分ならどう組むか、仮の設計
今の時点で「試すならこのあたりかな」と思っている構成を書いておきます。
- 入口を1つに決める: Gist か Obsidian の1ファイル(
snippets.md)を「とりあえず貼る場所」にする - タグより言語ファイルで分ける:
python/,js/,css/のようにフォルダで分類する方が、後で探しやすそうです(個人的な感覚ですが) - AI 連携は後から足す: まず「保存する習慣」が定着してから Pieces を試す順番の方が良さそうです
最初からツールを完璧に使いこなそうとすると、設定の段階で力尽きる経験が何度かあります。自分でも忘れがちです。
試す前に気にしておきたいこと
選ぶ前に確認しておいた方がいいと思っているポイントを、整理しておきます。
- 使っているエディタとの連携が自然かどうか(コピペの手間が増えると続かない)
- モバイルで参照できるかどうか(外出先で確認したい場面があるか)
- 検索がファイル横断でできるかどうか(スニペットが増えたあとのことを考える)
- 無料プランでどこまで使えるか(後から制限がかかるパターンは地味につらい)
ツールの優劣より、自分の使い方に合っているかの方が重要だと感じています。ちょっと欲張りかもしれません。
次にやろうとしていること
まず Obsidian で1週間、スニペットを1ファイルに乱雑に投げ込む実験をしてみようと思っています。「整理するより、とにかく一か所に集める」フェーズを作らないと、どのツールも宝の持ち腐れになりそうだからです。
Pieces については、その後に VS Code 拡張を入れて比べてみたいと思っています。実際に動かしてみたら、また別の壁が出てきそうですが、それはそのときに考えます。
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